巌鬼山神社

〒036-1201 青森県弘前市十腰内猿沢78−7

概要

青森県弘前市、「津軽富士」の異名を持ち親しまれている岩木山の鬼門に鎮座する神社。岩木山の南東麓には津軽一宮の岩木山神社が鎮座し、その15kmほど真北に巌鬼山(がんきさん)神社がある。

巌鬼山神社の起源は延暦15年(796年)、岩木山北麓に巌鬼山西方寺観音院が建てられたことに始まると伝わる。岩木山の北側の外輪山を巌鬼山と呼んでいたようである。その後、坂上田村麻呂が蝦夷平定を祈願して再建したともいわれる(諸説アリ)。文安5年(1448年)に社殿が焼失後長見氏が再建し、津軽為信・信建父子による修復や奉納も行われた。一時は百澤寺(岩木山神社の別当寺) に併合されたが、元禄4年(1691年)に氏子の手で再興され、明治6年(1873年)に現在の社名となった。本殿は小さな仏堂が神社へ転用された近世津軽の特徴を示している。

一宮で参拝客が多く、参道も整然と整えられた岩木山神社と趣きが異なり、深い森の中に入っていくような静謐な空気が流れる。といってもただ山の中に分け入る、という雰囲気ではなくしっかり整えられた明るい境内である。社殿左手には巨大な杉の木2本がそびえ立つ。樹齢1000年以上と伝えられ、幹回り9.4m、8.4mの巨体コンビである。

おすすめ度:★★★★☆

  秘境度:★★★★★

御祭神

大山祇神(おおやまつみのかみ)、国安珠命(くにやすたまのみこと)、坂上刈田麿命(さかのうえのかりたまろのみこと)

レポート

弘前市街から望む岩木山 津軽富士といわれ信仰の対象になるのもよくわかる
岩木山麓の県道から巌鬼山神社へ向かう道に入ると林道のような雰囲気
完全に獣エリアではないか…と落ち付かなくなってくる
不安になってきたところに鮮やかな鳥居が現れる
思ったほど鬱蒼とはしておらず、参道から境内にかけてしっかり整えられている
参道はそれほど長くはなく、すぐに拝殿に辿り着く
拝殿左手に柵に囲われた巨杉が鎮座している
そして本殿手前にところにもう一つの巨木が
圧巻の並び いわゆる「鳥居杉」「夫婦杉」のように真横に並んでいるわけではなくやや距離をとって立っている

アクセス

 車:弘前市中心部より約30分

バス:弘前駅前より弘南バス鯵ヶ沢駅前行き 十面沢西口下車徒歩約20分

駐車場

あり

参考・出典

・境内由緒書

・環境庁『第4回自然環境保全基礎調査 日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版』

・『津軽の国と松前街道』工藤達 著・出版 1980年

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