大麻比古神社

〒779-0230 徳島県鳴門市大麻町板東広塚13

概要

徳島県内で最も社格の高い阿波国一宮に指定される名社。有名な神社なので秘境ということもないのだが、朱の大鳥居から境内までの、灯籠に囲まれた長い参道は特に霞んだ雨の日なんかは秘境の奥深くへ進んでいくような感覚を覚える。願わくば車を降りて歩いて参道を感じてもらいたい。

大麻比古神社由緒書によれば「神武天皇の御代、天太玉命の御孫 天富命 勅命を奉じて 洽く肥沃の地を求め 阿波国に到りまして、麻楮の種を播殖し、麻布木綿を製して 殖産興業の基を開き 国利民福を進め給ひ、その守護神として、太祖天太玉命を此の地に斎き祀る。」とある。麻を栽培し、布製品などつくり、衣食住の一つを司る重要な産業を発展させたということである。大昔これらの技術を阿波忌部氏がもち、やがて日本全国へと広げていったといい、特に忌部氏が神武天皇の時代に渡ったという千葉県には地名や産業など形跡が色濃く残っているようである。

背後の大麻山を約1時間半の登山で奥宮に至る。                

おすすめ度:★★★★★

  秘境度:★★★★☆

御祭神

大麻比古大神 (天太玉命あめのふとたまのみこと)・猿田彦大神

レポート

この日は旅程の都合上車ではなく県道12号を歩いてアクセス
街道沿いは民家も多いが逸れると減っていく
初夏に気持ちのいいのどかな道である
堂々と立つ巨大鳥居 混んでいたのかこのあたりに車を停める者も多かった
1キロ弱の長い参道 車だとあっという間なのでゆっくり歩いて向かいたい
やがて見えてくる社号標と赤い橋 その先には二の鳥居
駐車スペースなのだが、立派な旗とその先に巨大な樹木が見える
御神木の樹齢約1000年の楠 幹回り8m越えの巨樹だ
御祭神の大麻比古大神とは、天日鷲神の子で阿波忌部氏の祖先とされる
メガネ橋 大正時代、収容所に収監されていたドイツ兵たちによりつくられたという 「猿に注意」という看板が気になってのんびりできなかった
ドイツ橋 同じく捕虜となっていたドイツ兵が母国の土木技術を生かして建造

例祭

11月1日 例祭 8月18日 奥宮峯神社例祭 その他神火大祭など祭典あり

アクセス

 車:高松自動車道板野インターより約10分

徒歩:JR高徳線板東駅下車徒歩約20分

駐車場

あり

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