神社巡りの日はできれば晴れてほしい。それが新幹線や飛行機ではるばる旅行に出たときはなおのこと。
しかし毎回都合良く晴れてくれるわけではなく、あいにくの天気に見舞われることもある。
そんななか雨か…と思いながら参拝すると雨音と霞がかった空気が極上の雰囲気を作り上げることがある。
そのような神社に後日晴れたタイミングで参拝するとおや、雨のほうがよかったんじゃないか?となることがある。筆者は基本的には晴れに参拝したいほうで、ストレートなパターンだと茨城県の御岩神社などは最初雨、次に曇りだったが三度目に晴天で参拝にいくと苔が陽光で輝いていたのがとても素晴らしく、ここは晴れがあっているな、と思った。
今回は完全な独断と偏見で「ここは雨のほうが合っているのではないか?」という神社をピックアップしていく。晴れの日だけではない神社の魅力をお伝えできればと思う。
雨の日に行きたい神社3選
三島神社
千葉県の中南部を占める君津市、その三島湖のほとりに鎮座する神社である。
四月、新緑の茂る森にしとしと雨が降る中の初参拝。
雨で夕方だったこともあり薄暗い森の中に並ぶ、徐々に大きくなっていく杉並木の雰囲気がいい。
杉並木の先右側に夫婦杉、そして大杉の先に鳥居がたつ
少し霞み気味の境内にたつ大杉たちが平地でありながらまるで山の中にいるかのような秘境感を醸し出す。
晴れの日はこのような雰囲気。
緑も青々としていてここは晴れの参拝もいい。より秘境感を味わうなら雨の日をオススメする。
小國神社
静岡県の掛川、袋井、磐田市の北方の森町に鎮座する小國神社は遠江国の一宮。徳川家康が社殿を造営したなど偉人たちにも崇敬された歴史ある神社である。
あらかじめスケジュールを決めていて向かうと降ったり止んだりの小雨。
残念と思いつつ鳥居をくぐると出迎えるは巨杉並木。これがしとしと降る雨の中深淵な雰囲気を醸し出していた。一宮だけあり参拝者も多いが (写真ではなるべく写らないタイミングで撮ってます)それを感じさせない空気感だった。
お参りを済ませ、右手に向かうと川が流れている。
ここが雨でとくに神秘的な雰囲気を感じさせる場所だった。奥からシシガミ様でも出てきそうな。
このイメージが強過ぎて晴れた日に参拝したらむむ…なんか違うぞ…と勝手ながら思ってしまった (個人の感想です)。
百草八幡神社
続いては東京都。ジブリでおなじみ聖蹟桜ヶ丘の隣駅、日野市の百草園に隣接する神社。
百草園は江戸時代に端を発する四季折々の花が咲く日本庭園。
参拝したのが雨の日で、実のところ晴れている日に一度も訪れていないのだが、それほど広いわけではないこの神社が雨の中でとてもいい雰囲気を放っていた。
詳しい創建はわかっていないものの、1062年源頼義が奥州征伐の折に立ち寄ったこの社を再建したと言われている。
ぜひ雨の日に参拝して都心から近いこの神社で秘境感を味わってほしい。
御朱印
小國神社と百草八幡神社は御朱印を頂ける。百草八幡神社の御朱印は聖蹟桜ヶ丘の小野神社の社務所で拝受することができる。
終わりに
旅行などで観光地へいったとき雨が降っているとだいたい台無し、「あー高い移動費が…」となることが多いが、神社に関してはかえってプラスに、より趣が増すことがあるな、と思い記事にまとめてみた。
今回あげたのは当然一部でしかないので今後も定期的にまとめていこうと思う。ぜひとも「あ 今日雨だ、家にいよう」ではなく「雨だ 神社、いこう」となってもらいたい。台風の日は家にいましょう。
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