十和田神社

〒034-0301 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486

概要

青森県と秋田県にまたがる、水深日本3位(wikipediaより)である十和田湖畔に鎮座する神社。秋田県を中心に三湖伝説というものがあり、十和田湖が重要な場所の一つとして登場する。

八郎太郎南祖坊の争い」猟師の八郎太郎は、空腹のあまりルールを破り川で見つけたイワナを仲間の分をも食べたところ、強烈な喉の渇きに襲われ谷川の水を飲み続けるうちに大蛇へと変身し、十本の川をせき止めて大きな湖(現在の十和田湖)をつくったとされる。一方、観音の申し子で修行を続けていた南祖坊は、十和田湖の水の美しさに惹かれて山に入った際、大蛇となった八郎太郎と遭遇し戦いとなる。七日七夜の激しい争いの末、南祖坊が八郎太郎を退散させ、南祖坊が湖の主となったと伝えられる。この物語は津軽や秋田でも語られ、逃げた八郎太郎が秋田県の八郎潟を作ったという別伝もある。

そのような十和田山信仰が語られるなか湖畔に堂舎や石碑が建てられ「十和田さま」「十和田山大権現(青龍大権現ともいい、南祖坊と同一視)」と呼ばれるようになる。南祖坊が産湯を使ったと伝えられる沼池がありどんな日照りでも水が涸れたことがないと言われ、昭和四十五年ごろ管理者の川村二郎と総代の川守田源輔が、あまりに水が汚れたため霊水を入れ替えたところ晴天だった空が急に黒雲に覆われ、雨が降り出したという逸話がある。江戸時代に八戸藩でも公式に雨乞いのため十和田山へ祈祷を行っており、雨乞い信仰の中心地として重んじられていた。

十和田神社は湖畔の神社ながら杉木立の深い森に囲まれ、参道も苔むした山岳神社のような趣きである。参拝時は連休で、十和田湖畔は観光地でもあるので参拝客は途絶えなかった。周辺は熊出没注意エリアだが若干の安心感はある。

おすすめ度:★★★★☆

  秘境度:★★★★★

御祭神

日本武尊 (やまとたけるのみこと)、南祖坊(奥宮・青龍大権現)

レポート

青森県と秋田県にまたがる十和田湖
標高高めで風が強いと湖も荒れる
土産物店が並ぶエリアの最奥に鳥居が立つ
この辺りは参道というより遊歩道といった趣き 周りに誰もいないとちょっと怖い
入口から5,6分程度歩くと辿り着く
森の奥に立つ立派な社殿
明治の神仏分離令で日本武尊が祀られることとなったが元は青龍大権現(水神信仰)
末社の熊野神社と稲荷神社 右手にはさらに奥へ進む道も

アクセス

 車:東北縦貫自動車道小坂ICより約45分

駐車場

あり

参考・出典

・『名川町誌 第2巻(本編2) 』名川町誌編集委員会 編集 名川町 出版 1995年

・『ファイナンス : 財務省広報誌 33(11)(387)』財務省 著・編・出版 1998年

・『歴史と文学の回廊 : 県別日本再発見・思索の旅 第1巻 (北海道・東北 1)』ぎょうせい 出版 1992

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