苔寺、というのはよく聞くが苔神社というのはあまり聞いたことがない。
地方などでそれほど大きくない神社にいくと、都会や有名神社に比べそれほど人に踏み荒らされることが少ないこともあるのか綺麗に苔むした境内が広がっていることがあってなかなか感動的な光景になっている。
苔、神社で検索をかけると福井県の平泉寺白山神社などが筆頭で出てくるが、今回はこれまで回った中で神社の規模にかかわらず苔神社と呼ぶに相応しい神社を4つ選んでみた。
苔神社4選
御岩神社
パワースポットマニアなら定番も定番、茨城県日立市の御岩神社は境内にびっしり生えた苔も魅力的な神社である。
参道と木の生えている部分が完全に分かれており木の生えている土部分にびっしりと苔が広がっている。
社殿周りは砂利などで整備されており苔はないが、
ふと木々に目をやると緑色が光っている。
広い境内を見渡せば苔の絨毯が敷き詰められた絶景が広がる。境内は参道と苔エリアが分かれているので踏み荒らすことなく愛でていただきたい。
ぜひ苔目当てに日立まで足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
手力雄神社
千葉県館山市に鎮座する神社。
市最大の大杉を擁する。
苔だけではなく芝もあると思うが緑の絨毯の広がる境内がとても美しい。また拝殿の後ろの本殿がやたら豪華だったり玉垣が特徴的で、決して広いわけではないが見所に溢れた神社だと思う。
長野神社
伊豆半島のほぼ中央、浄蓮の滝からそう遠くない地に鎮座する神社。こちらの苔スポットは境内ではなく鳥居前の石段である。
石段全域にびっしり苔が生えているので横から無理やり登ったほうがいいか…?と迷うほど。
登って振り返った絵。人里から近いが山深い森の中のよう
石鳥居も苔むしている。
御祭神は大山祗命と火産霊命。元々山神社として別の地に建てられたのが始まりらしい。訪れる際に場所がわからず住民に道を聞いたが、まさに村の守り神といった様子であった。
吉高宗像神社
千葉県印西市、右の方の印旛沼の近くに鎮座する神社である。
北総・印西市周辺には13社の宗像神社があるという。宗像神社の総本宮は九州福岡の宗像大社であり、祀られる神様はもちろん本宮と同じく宗像三女神である。
境内はこじんまりとしているが御神木のような巨樹、特徴的な狛犬があったり、参道全体を覆う苔がとても印象的な空間を作り出している神社である。神社のあたりからは、近くまで来ているのになかなかその姿を見ることのできない印旛沼を遠望できるのもポイントの一つ。
このあたりは「吉高の大桜」というヤマザクラの巨樹が有名なので、花見の際に訪れてみてはいかがだろうか。
まとめ
以上が苔の美しい神社4選である。雨天時に見るとジメジメとした雰囲気があったりするが、個人的には晴れた時の緑が光る景色がとても好みである。
巨木周りに苔が生えていて綺麗な神社はいくつかあるが、境内の広範囲が苔で覆われている神社は意外と少ないような気がする。これまで回った神社を振り返ってみても案外見当たらなかった。
そんな珍しい神社で苔の上を歩くことはためらわれるが、苔は種類によっては踏んでも問題ないものもあるようらしい。とりあえず無闇に踏み荒らすことはせず、参道上にあるものは過度に気にしすぎず楽しむのがいいのではないだろうかと思う。
コメント